エミール・フランソワ・ウーシャはクニオ・ユーリの弟子で、1910年に師匠が亡くなった後、ミルクール商会を引き継ぎました。息子のエミール・オーギュストがアシスタントとして働き始め、1923年に自分の工房を構えました。これ以降の多くの作品には「Emile Ouchard」のスタンプが押されましたが、師匠の死後も師を慕い、「Cuniot Hury」のスタンプを使用した作品を多く製作しています。工房の経営は順調で、1951年に亡くなるまで工房の経営を続けました。ウーシャの工房では長年にわたって、ルイ・ブルジェール、レイモンド・アンドレ・リショーム＆アンドレ・リショーム、フランソワ・ロッテら多くの才能ある職人が働いていました。「E.F.OUCHARD」 のオリジナルのスタンプが押された弓も幾つか残っていますが、彼は主にフランスや海外のバイオリンメーカーの為に弓を製作していた為、それぞれのメーカーのスタンプが押された弓が多く存在します。ヴィヨームスタイルのフロッグも製作しました。