Gaetano Gadda (ガエタノ・ガッダ)
価格:ASK
Mantova / Italia
1954
鑑定書:Mario Gadda
Description
ガエタノ・ガッダは、マントヴァ派の名工ステファノ・スカランペラの下でヴァイオリン製作を学びました。スカランペラの唯一の弟子であり厚い信頼を受けたガッダは、その工房を受け継ぎ、1924年頃からは、彼の製作道具一式を譲りうける代わりに、毎月1本のスカランペラの楽器製作を代行するようになりました。
師匠がなくなった後もしばらく彼のモデルを受け継いで製作をしていましたが、黄金期とされる1940年頃から晩年にかけての時期は、グァルネリやパレストリエーリらの楽器を参考にしながら独自のスタイルを確立していきました。
マントヴァ派に特徴的な、繊細なf字孔、そしてやや赤味を帯びた黄金色のニスが塗られており、陰影も美しいです。彼の楽器にはイニシャルをあらわす「G・G」の焼印と直筆のサインが数か所に書かれているものが多くあります。
息子のマリオ・ガッダも優秀なヴァイオリン職人として活躍しました。