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Gaetano Pareschi (ガエタノ・パレスキ) 1945

価格:ASK


Ferrara / Italia

1945

鑑定書:Eric Blot / 他

商品コード: AD0402S2601/GAETANO PARESCHI(C)1945 カテゴリー: , タグ:

説明

元々音楽家であったパレスキは、同郷フェラーラの巨匠エットーレ・ソフリッティやアンセルモ・ゴッティ、エルネスト・ぺヴェーレらから強い影響を受け製作家の道へと進みました。

1926年、自身の工房を設け、本格的に製作を開始。1930年、ゴッティに招かれたことで製作活動はさらに活発化しましたが、1945年まで完全な手作業による製作であったため大規模生産には至らず、製作数は年間数本に限られていました。ガエタノは素材と製作技術を学びながらさまざまな木材の特性を研究し、工房では、木材選定から最終仕上げに至るまで一貫して自分の目で管理しており、時には木材の乾燥に何年も費やすなど、彼の製作に対するこだわりは音響特性を追求する姿勢と一致していました。

ガエタノの製作は、フェラーラ派特有の外形デザインをもとにしながらも、自身の経験と試行錯誤を通じて独自のスタイルを築いていきました。これまでの記録とカタログから、おおよそ年に10本前後の楽器を製作しており、1926年から1981年の55年間でおよそ500本の楽器を製作したと推定されています。

彼の最高傑作は1930年から1960年の間に製作され、1950年にはクレモナで賞を受賞しました。彼の楽器の中には、当時より有名で評価の高い製作者であったアンセルモ・ゴッティのラベルが貼られているものもあります。彼は様々なラベルに署名しており、1951年には「パレスキ」ブランドの使用を開始し、通常は楽器の内側に複数回刻印されていました。

ガエタノはよく野生の楓(アチェロ・カンペストレ)を用い、裏板は一枚板で作ることが多く、また、柔らかな曲線を出すため接ぎ目が目立たないように工夫されています。

晩年は息子ガブリエルに工房を引き継ぎ、一部の楽器については、息子ガブリエルが下仕事をし、父ガエタノが仕上げた可能性も示唆されています。

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