Gabriele Pareschi (ガブリエル・パレスキ) 1981
価格:ASK
Cavacurta / Italia
1981
鑑定書:Cesare Magrini / Mario Gadda
説明
1924年フェラーラ生まれのガブリエル・パレスキは、著名なヴァイオリン製作者ガエタノ・パレスキの息子で、音楽家、実業家として多才な人物であり、楽器製作にも精力的に取り組んでいました。彼の家族には古くからの音楽の伝統があり、生涯のほとんどを音楽家として過ごしました。才能に溢れ、ピアノハンマーや楽器製作用の電動ガウジを発明し特許を取得するなど、数々の発明を成し遂げ、新技術の発明と販売にも貢献しました。父ガエタノの晩年はガブリエルが工房を引き継ぎ、一部の楽器については、ガブリエルが下仕事をし、ガエタノが仕上げた可能性も示唆されています。ガブリエルはその技術と知識をもとに、ピアチェンツァにて楽器の販売と修理を行いました。
ガブリエルの楽器は、父親のフェラーラスタイルの影響を受けつつ、「音響」を追求し製作されています。メープル材は深く規則的なカールを持つ良質な素材で、ほぼ周期的に鏡面反射の節が見られます。また、非常に透明で光沢のあるニスを使用し、表板と裏板がより良く振動するために、非常に薄く塗られています。木目がより際立ち、非常に滑らかです。
豊かで力強い音、特に高音部は美しい音色です。
このヴァイオリンは、Matteo Marsili 著 「PARESCHI」(20世紀のヴァイオリン製作におけるフェラーラの弦楽器製作者一家)に掲載されています。