Carlo Giusseppe Oddone (カルロ・ジュゼッペ・オドーネ) 1912
価格:ASK
Turino / Italia
1912
鑑定書:Eric Blot / Gilles Chancereul
Description
ロッカやファニョーラなどと並び称される、20世紀トリノを代表する製作家です。
ベネデット・ジョッフレード・リナルディの工房で数年間修行の後、ロンドンの楽器商フレデリック・ウィリアム・シャノーのもとで働きました。そこで、イタリアの製作とイギリスの製作の違いについて学び、さらに、以前にフランスで働いていたことがあるシャノーから、フランスの製作についても学びます。このことが、オッドーネの後の弦楽器製作に大きな影響を与えました。その後、トリノで独立して自分の工房を構えると、洗練されながらも明らかに異なるいくつかの製作流派の恩恵から、革新的なピエモンテの製作スタイルを確立しました。彼は生涯に300挺ほどの楽器を製作しましたが、そのすべての楽器のラベルに番号が記されています。
このヴァイオリンは、オッドーネの黄金期(1890年代後半から1910年代前半)、生産量がごくわずかの第一次世界大戦前に製作された貴重な作品です。非常に完成度が高く、深みのある低音と、明るく煌びやかな高音の響きを両立させた、オッドーネ黄金期後半の作品を代表する見事な作品となっています。
黄金期の作品には大変優れたニスが使われており、柔らかく豊かで、戦後に使われたニスよりも赤味がかっています。