
エンリコ・マルケッティは半世紀以上の長きにわたり輝かしく活躍した、20世紀初頭のトリノにおける最も優れた製作家の1人です。
巨匠プレッセンダの流れを汲むリナルディ、古典クレモナを継承するグァダニーニ派のアントニオ・グァダニーニのもとで研鑽を積み、独立後は多く国際的な展覧会で高い評価を受け多数賞を獲得しています。
このヴァイオリンには、オリジナルラベルの下部に手書きの献辞が記されています。このような署名が入っている場合、製作者自身が強く誇りを持って仕上げた作品である可能性があります。
音色は鮮やかで温かく健康的です。音の密度も高く、質感があります。ダイレクトで直感的なレスポンスにより表現の幅が大きく広がります。ダイナミックなボリュームもありホールで美しく響き渡るため、ソリストに最適な1挺と言えるでしょう。
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